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このレントゲン写真 ↓ ごらんください。

 

 

獣医師なら、もちろんわかりますが
飼い主様でも、なんとなく異常がおわかりになるでしょうか?

 


このワンちゃんは、お腹の中のある腸管、膀胱、前立腺、そのほか腸間膜組織や脂肪などあらゆるものが、おしりの横へと飛び出しておりました。この病気は、

 

 

 

会陰ヘルニアのグレードIVです。

(重症度判定にI〜IVまであり、IVが最も重度)

 


簡単にいうと♂ホルモンの影響で、おしり周り(直腸周囲)にある筋肉の集まり(骨盤隔膜)がなくなるため、お腹の中にある臓器や組織が、おしり周りに飛び出してしまいます。(左側あるいは右側もしくは両側から逸脱) また直腸の支えもなくなるため、直腸の壁がしだいに伸びていき排便がうまくできなくなる病気です。

 

症状は一番多い訴えから挙げると、排便時の”しぶり”です。具体的にはウンチをする時間がかかったり、うめき声をあげるなどですね。重症化すると自力で排便できなくなります。さらに膀胱までとびだすと、排尿困難になり命に関わってきます。

 

治療法は、外科的手術でないと治りません。
術式は、私の知っている限り10通り以上あるかと思います。

 

ーなぜ、そんなに術式が多いのか?
ベストな術式が確立されておらず
ほかの手術にくらべ再発や合併症がとても多いためです。

 

 

ーなぜ再発や合併症が多いのか?
以下の二点が難しいためと考えております。
「ない壁(骨盤隔膜)をつくりあげる」
「のびきった直腸を元に戻す」

 


とくに性格上よく吠える子は、単純に筋肉同士を縫合すると腹圧に耐えられない場合があり再度とびだすリスクがあります。また片方だけ塞いでも術後の腹圧により反対側も飛び出してしまうことも。なんとか、ない壁をつくりあげた(骨盤隔膜を再建した)としても、だらりと伸びきった直腸は、自然に修復することが難しいのではないかと考えています。

 

すみません思ったより長くなりそうなんで二回に分けて投稿します。
簡潔にまとめる技術は難しいですね。

 


次回は、当院で取り組んでいる術式をご紹介したいと思います。

 

 

雪解けの水が田畑や人をうるおすころだそうです。
ほんのり暖かくなってきましたね。

 

先日ひさしぶりに東京へいって参りました。
勉強したあと大学の仲良かった同期と食事会がありまして。
卒後かなり経ってるんで、多少は変わりましたが
根はおもしろいぐらい変わらずでしたね。
楽しいひとときを過ごさせていただきました。

 

思い起こすと学生時代にすんでたのは、
獣医大学(六年制)がある武蔵境というところです。
残念ながら今回は訪れてません。
当時の大学横には花屋。
駅前には ドム ドムバーガー。
車もないためテイクアウトより
多くの学生が、EATインしていました。

 

昼めし時によく通ったのが
踏切近くの通称 ”クサラー”というラーメン店。
誤解なきよう言っときますが、最高に美味い!ラーメンですよ。
またニナガワさんの肉みそ定食だったかな?これもまた絶品
なので午前授業が終わると「クサラー?それともニナる?」
そんなおバカなセリフが当時の決まり文句でした。

 

 

あれから二十数年あまり経ったので街並は変わっています。
しかし自分がみた景色は色褪せることなく
年を重なるにつれ輝きを増しているような気がします。
さて昔に浸るのはここまで
現実へと

 

 

気づくと人生の折り返し地点

 

 

そうだ
厄払い いかなきゃ...

 

 

むかし患部を舐めないようにするエリザベスカラーの代替品として似た様なものがありましたが、やや重くて見た目がよろしくなかった印象があります。

 

しかし、頭を保護するために下の写真↓はよさそうですねー
当院のチワワちゃんスタッフいわく、毎日着けていても気にならないみたいですよ。

 

 

 

2月13日(月)午前診療(9~12時)誠に勝手ながら院長のみ不在させていただきます。

顧問獣医師は待機しております。
なお午後診療(16時〜19時30分)は通常どおり診察しております。
予めご了承ください。

近頃ちょっとぶつかってこけたり、ソファぐらいの高さから
落ちただけでも脳震盪(のうしんとう)を起こし一時的に呼吸停止する
チワワちゃんが増えています。
そんなデリケートな子に特徴的なのが、頭の泉門が大きく
VB ratio(25%以上)が高いチワワちゃんに多く見られる傾向があります。

 

少し専門的な話になりますが、VB ratio(VB比)とは泉門にエコーをあて脳室のサイズを評価する測定法です。15%未満を正常、25%以上だと重度な脳室拡大です。さらに脳底動脈の収縮期、拡張期流速により算出するRIも測定できると頭蓋内圧が亢進しているかどうかわかります。

 

 

 

VB比22%、RIは0.7~0.72(正常値0.5~0.65 ただし高血圧の子は適用外)です。ちなみに脳震盪を起こした2日前のVB比は28%でした。加齢に伴いVB比が小さくなることもあります。

 

 

脳震盪を起こしたチワワちゃんの当院でのVB比は、25%以上の子ばかりでした。しかし脳室が大きくても、現在の定義では症状がないと水頭症ではありません。将来注意が必要だとはおもいますが、投薬の必要もありません。実際ふだんは他の子と比べてもなんら変わった様子はないのです。

 


対策としては、帽子のような常に頭をガードするなにか...

 

 

 

 


どなたか、いい発明品があれば教えてください。

 

 

 

待合室おくの個室にてお待ちいただけます。

 

 

ご利用の際は、スタッフへお気軽に声をかけてくださいね。

福知山でネコちゃんの保護活動をされているキャッツ☆ワン主催の

ネコ譲渡会です。

かわいいネコちゃんたちばかりですよ♪

 

 

平成28年12月30日(金)午後から平成29年1月3日(火)まで休診させていただきます。
※ なお12月30日(金)は午前のみ診療いたします。